麻雀で負けすぎて破産しそうになった話(第5話)
前回記事をまだ読んでいない方は、こちらから。
麻雀で負けすぎて破産しそうになった話(第1話)
麻雀で負けすぎて破産しそうになった話(第2話)
麻雀で負けすぎて破産しそうになった話(第3話)
麻雀で負けすぎて破産しそうになった話(第4話)
▼前回までのあらすじ
仕事量が一気に少なくなったため、毎日雀荘に通うようになり、毎月給料をほとんど麻雀に突っ込んでいたアホな男、宮田銀次。
今までの負けを一気に取り戻したいという気持ちと更なる刺激を求めてマンション麻雀デビューを果たすことになる。
お金がないにも関わらず、「倍PUSH!」
千点1000円の麻雀で勝負することになる。
※この話はフィクションです。
(※追記)
記事には少しだけ事実と違う異なる内容があります。
やや大げさに表現していますwww
ないとは思いますが、個人を特定されないため、念のためです。
たまに2つのレートが混在しているフリー雀荘とかあるよね???
千点50円と千点100円の2つのスタイルで営業してますってお店が多いのかな?
行ったことがないからよくわからないけど。
僕が通っていた『マンション麻雀』でもお客さんの組み合わせによって、千点500円と千点1000円の場がたつことがあった。(もちろんウマもあり。)
今考えると、千点1000円の麻雀って恐ろしいよね・・・
普通に考えると年収3000万円くらいないと踏み込んではいけないレベルかな。
何度も言うが、僕が通っていた『マンション麻雀』は非常に良心的。
お客さんの気持ちを汲み取ってくれるジェントルマンなスタッフばかりだった。(2人しかいないけど)
千点500円の場が中心で、千点1000円の場はたつことが少ない。
今考えると、僕の所得レベルでは千点1000円の麻雀は無理と理解してくれていて、うまく調整してくれていたんだと思う。
僕が一番お店にいる時間が長い常連客だったからね。
客同士でサシウマを握る行為も基本的には禁止されていた。
サシウマを握っているお客さんがいると、当事者以外に迷惑がかる場合もあるからね。
前回の記事で書いたけど、この雀荘に通っていたとき、僕はなぜかいつもお金がない状態だった。
借金をしているというわけではなかったけれど、給料日前日には見計らったかのように財布と銀行口座はすっからかん。
その理由すらはっきりわからないという、社会人として危険極まりない領域に達していた。
この状態から抜け出したくて、『今日で麻雀をやめよう』と思っていても、一晩寝たり、近代麻雀を読んだりするだけで、『やめるのをやめようwww』という結論に至ってしまう。
だから、こんな僕にはちょうど良い事件だったのかもしれない。
ある日、1発レッドカードを突きつけられました。
余談になるが、僕は麻雀しているときは、基本的には食事しない。
2日間ぶっ続けで麻雀しているときすらね。
その代わりにレッドブルをいつも飲んでいた。
眠気覚ましにもなるし。
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以前、金曜日の夜から月曜日の朝方までぶっ続けで麻雀しているときがあった。
その間、水分補給のためずっとレッドブルを飲んでいるときがあったんだけど、家に帰って眠るときに、心臓の鼓動が異常に激しくなり、リアルに昇天しそうになった時があった。
「翼をさずける」で有名なレッドブルだけに洒落にならなかったわ。
皆さんも注意です。
その日は金曜日の仕事終わりにいつも通り打ち始めた。
面子は僕とTさん、お姉さんにSさん。
Sさんはたまに顔を出す程度のお客さんで、ほとんど会話をしたことがない。
打ち始めて数時間、僕の収支はとんとんくらい。
Tさんとお姉さんは勝っていたと思う。
そして、Sさんが絶不調でめちゃくちゃ負けていた。
Sさんの機嫌はみるみるうちに悪くなり、態度も最悪・・・
具体的な金額はわからないが、3時間程度で恐らく10~20万円くらいは負けていたかもしれない。
東風戦はとにかく展開が速いので、千点500円の麻雀でもこれくらいの勢いで負けることは多々ある。
負けが込んでくると、レートを上げたいと言ってくるお客さんが多い。
僕が通っていたこの雀荘でも例外ではなく、度々こういうことはあった。
この場合は、同卓しているお客さんが断れば、そのままのレートで勝負できる。
お店側からしても、同じメンバーで途中からレートを切り換えることを良しとしていないようだった。
僕の所得レベルでは、千点1000円は遊戯不可能な領域だったので、レートを上げたいという申し出があっても「NO」と答えていたし、お店側も僕に気をつかってくれていたこともあり、レートアップということになったことは一度もなかった。
ただ、この日は違ったのだ。
Sさんはどうしてもレートをアップしたいらしい。
何度も何度もしつこく言ってくるので、僕自身面倒臭くなってしまった。
結局、レートアップを認めてしまったのだ。
Tさんが僕に目くばせをして、『大丈夫か?』というような顔をしていたが、僕は『全然問題ない』と返した。
結果的に、このレートアップが転落の始まりだった。
土曜日の朝方までに財布に入っていた約30万円が消滅する大参事になってしまったのだ。
涙が出そうなくらい悔しかったのを今でも覚えている。
ただ、こういった勝負ごとの世界で弱みを見せたり、たいしてお金を持っていないことを悟られてはならないと思っている。
特にお金を持っていない人と見られるのは僕には耐えがたいことだった。
見栄っ張りな性格なんでね。
だからこそ僕は皆の前ではいつも虚勢を張っていた。
例え財布に10万円しか入ってなくてもである。
朝方に、Tさんが家に帰るいつもの時間になったので、一旦卓が割れることになった。
僕は約30万円負け。
こういう時は帰ってすぐに寝た方が良いのに、アドレナリンが全開すぎて、どうしても帰りたくない。
雀荘内には丁寧にも大きなソファがあったので、それにゴロンと横になりながら、新しいお客さんが来るのを待つことにした。
ちょうどこのときはボーナスをもらったばかりのタイミングで、銀行口座には3桁万円が入っていたので、この半分を口座から下して、第2戦に臨むこととなる。
記事がかなり長くなってきたので、もう結論だけで手短にまとめていきます。
第2戦は、土曜日の深夜まで続き、またもや財布の中身がすっからかんになった。
昼過ぎに50万ほど銀行から下したばかりだったのにね。
この時も千点1000円のレートで勝負をしていた。
負けすぎてもうどうでも良くなっていたのである。
千点500円の麻雀では回収不可能な金額を負けているので、千点1000円で勝負するしかない。
もうこうなると、とことん行くしかないのだ。
お客さんも切り替わって、土曜日の深夜から、再度Tさん、お姉さんと卓を囲むこととなる。
もう1名のお客さんはほとんど知らない人だった。
Tさんとお姉さんが来店し、「もしかして、ずっとここにいるの?」と聞かれたときに一瞬我に返ったのを覚えている。
家に帰ろうかと一瞬考えたが、もうここまで来たら勝負するしかない。
全財産である残りの50万円を銀行口座から下した。
これがなくなったら、家賃を払うこともできない、携帯代を払うこともできない、そもそもあと一か月どうやって生活するの?
・・・ってそんなことはもう知ったこっちゃなかったんだよね。
もうどうでもいい。
完全に精神が破綻しているとしか言いようがない。
もうお分かりの通り、第3戦もボロボロだった。
日曜の朝方までに全財産50万円のうち、40万円を失ってしまっていた。
もうここまできたら、さすがにやめないといけない。
でもやめられない。
やめようやめようと思っても、やめることができないのだ。
せめて50万円は取り戻そう。
そう思いながらひたすら打ち続けた。
そして、その時は訪れた。
僕に絶好の手が入ったのだ。
4順目くらいにリーチした記憶がある。
ツモればハネ満確定、出アガリでも裏がのればハネ満、3面待ちの絶好形だったと思う。
しかし、なかなかアガることができない。
1局終了間際、突然お姉さんからリーチが入った。
お姉さんの場合、基本的に不要な牌はどんどんきっていくので、全く手配がよめない。
このときも危険牌をどんどんきっていたが、いつものことなので気にしていなかった。
好形を活かすことができず、流局かと思われた終盤でありえないことが起こった。
「ツモれ!」という強い気持ちで僕がツモッった牌は『南』
すでに2枚切れになっているため、放銃の危険性は限りなく低い牌である。
僕がノータイムで『南』をきった瞬間・・・
ロン
お姉さんが申し訳なさそうな声で囁いた。
一瞬何が起こったのかわかならかったが、お姉さんが気まずそうな表情で手配を晒した瞬間、僕はもう笑うしかなかったね。
そう、国士無双・・・
役満である。
これで僕は原点割れ、4着になる。
そしてご祝儀もあるので、どう考えても手持ちの10万円では支払い不可能である。
非常に気まずい雰囲気が流れた。
こういった場合は、『アウト』することとなる。(アウトするって表現が正しいのかはわからない。)
とどのつまり
『アウト』とはお店からお金を借りることである。
麻雀漫画とかで、常連のお客さんの種銭がきれてしまって、雀荘のマスターかなんかに『種銭少し回してくれー』と言うような流れを見たことがある人もいるだろう。
ただ現実には、いくらお店の常連と言えど、アウトをお願いするのは非常に気まずいし、基本的には足りない分のみしか貸してくれない。
お店からのアウトを種銭として対局を続けるのはもってのほかである。
僕も『アウト』することはあったが、それは日曜日の21時以降とかで銀行口座からお金を引き出せないときのみである。
このタイミングでお店に『アウト』を申し出るということは、とどのつまり『パンク』したということを公言するようなものだ。
ちなみに『アウト』したお客さんは飛ぶ(トンズラ)ことが多い。
理由は語らずともわかるだろう。
そして、飛んだお客さんをお店側は無理には追わない。
こういった雀荘のことをタレこみされたら終了なんでね。
タレこみと言えば・・・
やっぱりこの話はやめておこう。
後日、借りたお金は返すとして、もうこの雀荘に来ることはできないな・・・
そう考えると、不思議とホッとした気分になる。
ようやく家に帰るときがきたのだ。
銀行の残高ほぼ0円、財布にはお店から借りた3000円。
更にお店にはたしか7万円程度借金していた。

ノーマネーでフィニッシュです。
給料日まであと1ヶ月。
これから僕はどうやって生きていくのか…
もうそんなこともどうでも良くなってしまった。
全財産が3000円しかないのに、懲りずにタクシーに乗り込みながら、『麻雀引退』を決意したのだった。
(つづく)
次回予告『復活に向けて』
かなり流れを省略しているのだが、なかなか話が終わらない。
多分あと1回か2回で完結ですな。
最近、ランキングの順位落ちてきているからみんなPUSH頼むよ!
ここまで恥ずかしい過去を晒すことになるとは・・・
目に見えてPUSHが多かったらタレこみの話をするかも・・・
ぐへへへ・・・(悪意の塊)
今現在は、このような状態は脱しています!
ご心配なく!!
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タグ:麻雀
デカピンこわっ!
テンピンなら楽ですが
500円でも十分こわい・・
とどめが役満て((((;゚Д゚))))
引き弱さん
レートが自分に見合わないと本来の力を
出せないのが辛いところです。
麻雀は何よりもメンタルが重要ですな・・・
役満は人生で30回以上放銃しているかもしれないですw
PUSH押したらかくよー!
とか露骨なことやるからこいつはそういうやつだからって
その場ではランキング上がっても長期的には下げているんだな
匿名さん
ぎくっ・・・
それまさに僕のことですね・・・
ランキング上位の人のように面白い文章書きたいっす。
精進します。
麻雀こわいなぁwww
でもなんか麻雀わからんでも面白かったDeath☻
ぽち
振り分けを100%スロ日記にするのだ!銀ちゃん!
アバンさん
スロット日記を100%にしたよ!
ってかTOPの人ってすごいな、
まさに天文学的な数値だね・・・
スロットカテゴリの中では、
スロット日記が花形部門(笑)みたいな感じなんだよね???
借金まみれになったのかと思ったら、一応自分の持ってるお金の中でやらかしたってことなんだね。
ボーナスなんて無いよーって人もいるから、その人からみればあぶく銭がほんの一瞬、自分の銀行口座を通過しただけみたいだよね。
この100万が節約節約で毎月3万コツコツ溜めてやっとこ3年かけて積もった100万なら重みが違うとか違わないとか。
銀さんカイジが負けてゆらゆら~なってる感じだね。その時。
酷い1日でしたね><。。。
たむさん
実はこの続きがあったりしてw
でも、実のこの後、借金するんですけど、まみれ(笑)とかにはならなかったです。
踏みとどまりましたwww
すごい昔ですけど、銀行の取り立てが実家に押しかけてきて
トラウマになった経験があったせいか、
危うい時は何度かありましたが、
いつも寸前の所で踏みとどまることができます。
麻雀こわーーー! 動く額デッカ! 自分は、スロットで5万でも気が狂いそうなのに。
きな粉ヨーグルトさん
あまりにも負けすぎると、
10万円負けでも20万負けでも
変わらなくなってくるんで不思議です。
ギャンブルの魔力ですかね。
スロットだと「絶対にプラス収支にしよう」
という気持ちでやっているんで、
完全なギャンブルとは考えていないんでしょうね。
花形はスロット人気ブログカテゴリーになるかな?解析の人や日記、女性など全てのだからね@ ‘ェ’ @
変に分散するより、一本でトップ10にって思うけどあれはバケモンだわ(;_;)
アバンさん
なるほどね・・・
TOP5くらいからINポイントがケタ違いになるのね。
こりゃきついわー。