パチスロと出会って、僕の人生が変わったという話(第1話)
高校を卒業したばかりの4月。
僕は途方に暮れていた。
元々は大学進学を考えていたものの、金銭的な理由で進学は断念。
仕事は何もない、金もない、まさにないないずくしで八方塞がりだったのである。
実家があるのは、東北地方のかなり寂れた村で、そこにいても何もやることがない。
数年前に家を出た兄を頼りに、半ば家出をするように、地元を飛び出した。
2000年4月のことである。
兄が住んでいたのは、山形県山形市。
山形県と言えば、全国的に見れば規模が小さめの県ではあるが、県庁所在地である山形市は、田舎暮らしが長かった僕からすれば、衝撃的な程に大きな街だった。
山形市の街に降り立った瞬間、これから始まる新しい生活に心が躍り、人生の再出発を決意したことを15年たった今でも鮮明に覚えている。
恥ずかしい話であるが、その時の所持金はわずか数千円…
数千円では、生活できるはずもなく、すぐに仕事を探さなければならなかった。
さらに、兄を頼りに山形に来たまではいいものの、肝心の兄に同居を断られてしまい(笑)、仕事と一緒に家まで見つけなければならない。
そうなれば、社宅付の仕事を探すしかなく、選択肢も限られてくるだろう。
求人誌で色々調べたところ、社宅付での社員募集をやっている業種は、新聞配達員かパチンコホールしかなかった。
わずか数週間前までは、上京して東京の大学でキャンパスライフを送るつもりだったのにも関わらずの今のこの状況…
もう腹を括るしかない。
新聞配達員に比べると、パチンコホールのほうが給与が高かったので、パチンコ店のみ応募することにした。
社員募集をしている数社に電話をして、面接日を調整してもらう。
結果、3社ほど面接をしてもらえることになった。
もう少しで僕の第二の人生が始まる。
そんなこんなしている内に、所持金がほぼなくなってしまった。
兄にすら相談できずに、日々空腹と戦っていたのだが、このとき落花生には本当に助けられた思い出がある。
近くのスーパーで大袋1袋100円で売られていた落花生。
僕はそれを購入して、それはそれは大切に大切に食べていた。
誰かに聞いた話で本当かどうかわからないのだが、落花生は胃袋に入ると膨張して空腹感を満たすためには最適な食べ物らしい(笑)
僕はそれを信じて、落花生の豆1粒1粒を液状になるまで100回くらい噛みながら食べていた。
1週間の食費は500円くらい。
たまに奮発して、チャルメラを食べる(笑)
もう少しの辛抱だと、我慢を続けた。
そして、迎えた面接の日。
なんと…1社目の面接のその場で社員採用が決まってしまった。
アルバイト採用ではなく、社員採用なのにである。
こんな適当に社員採用をしても良いものかと思ったが、早く仕事が見つかることに越したことはない。
(※余談ではあるが、当時のパチンコ店はよっぽどではない限り、面接に来た人を落とすことはなかったと思う。2015年現在、僕は採用関連の仕事をしていて、パチンコ業界のクライアント企業も数社あるのだが、状況は全然変わっている。今は正社員採用であれば、大卒しか採用しない企業がほとんど。)
面接を予定した2社に面接辞退の連絡をし、このホールで社員として働くことを決意した。
今はなき、パーラー蔵王○○店(○○の地名は忘れた)で、この日から僕の第二の人生が始まった。
(ピーワールドで検索してみたけど、山形のホール構成もガラッと変わってしまったなあ…)
第2話につづく
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タグ:週1コラム
こんにちはパピーです(^◇^)
先日はお世話になりました
銀次さんもご苦労された時期も会ったのですね
次の記事が楽しみです(^◇^)
パピーさん
先日はこちらこそお世話になりました。
次の記事頑張って書きます!
きになる!
はやくー
匿名さん
来週月曜日アップします。
こういった雑記は月曜日にアップしています!
数千円ででていくのがワイルドすぎですwwwwwwwwww
ひきよわさん
高校生の時はほんとお金がなかったです。
10000円持っているだけで、ドキドキでしたw
何方の人生にもドラマがありますね(^^)
いまの銀次さんのイメージとギャップがありすぎです。続き楽しみにしています(^^)
たれめるとさん
続き頑張って書きます!
当時は10代だったので、後先考えずに行動していましたw